《MUMEI》
防衛医大
結論の出ないまま
ハルキと防衛医大に向かった
真知子が一緒だった

デートしてこいよ、身体検査受けとくからよ

受かれてる場合ではございません
後遺症が、こんなに出るなんて、聞いてませんでした

前から自覚はあったよ
どこかでリミッターを掛けてたんだな

恵太様

神には逆らえない、それが答えだろうさ

必ず、打開策を見つけて見せます!

たぶん、ティナが知ってるよ
彼女も、俺と同じ、いや、俺より安定してるんだろしね?

出来かねます!
アメリカに引きわなすなど…

恵太の命にも関わることだ
真知子、決断も必要だぞ

黙れハルキ、俺は日本を選んだんだ
それに、俺が死んだ方が、お前らには得だろ?

今更死なれたら、迷惑だよ

………筋肉が、ズタボロだった
負荷に耐えられないんだ
眼球の毛細血管も切れてる
異常に早まる、反射神経と、脳からの伝達速度
筋肉は電気信号で動いてるそうだけど
64ビットの本体に128ビットの動作を求めたら、壊れるよな

一通りの診察と、検査を終え
ロビーに戻ると

泣かすなよ、医者を

ハルキが、言ったんだ

モルモット扱いしやがって
なんだ、あの輝いた目は、クソッタレが
防衛省だろうが、東大医学部だろうが、ぶっ潰してやる!

恵太様、我慢なさってくださいませ
プロの力を借りねば、

わかってるよ、泣くなよ、彼氏の前で化粧が崩れるぜ

恵太様、どちらへ

見舞い、肝臓破裂させちまってるからな

入れないぜ

俺が立ち入れない場所など、日本には無い
そうだろ?、ハルキ

ったく、わかったよ!

お利口さんだね

………困ります、内閣府の管理官とはいえ、勝手な真似をされては

だから、後で書類を回すと言ってるだろ?

待て、立ち入るな!

退け!

おい、恵太待てよ撃たれるぞ

止まれ!、発砲許可は…

二人の警備が、宙を舞った
そして、拳銃を取り上げ、ハルキに投げ渡したんだ

弱いね、オジサンたち、
死んじゃうよ、俺の前に立ちはだかると

行くよ、真知子

はい

ったく、このバカが!

ハルキは事後処理しとけ

ふざけんな!
俺も行く、これ以上勝手はさせんからな!

止めれないよ、先回りしろ
俺の動きを妨げぬよう、それが、お前の仕事になる

なんなんだよ、その、威圧感は

パフォーマンスだ、頭の固い官僚達も、理解するだろうさ

………ハルキが、電話してた

治安維持活動発令と

これで、ハルキの部署は、警察と自衛隊に命令権を、持つ

首が飛ぶかもな

したら、雇ってやるよ

ざけるな!くそガキが

…………

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