《MUMEI》
真菜









「えー、お兄ちゃん食べてきたんだ…」






一つ年下の妹、真菜。




俺と良く似てるって言われる。





女の子としちゃかなり長身で、俺なんかよりモデルに合ってるんじゃないかって位スタイルも抜群だ。





真菜はソファに寝転びテレビのリモコンをつまらなそうに変えている。





俺はバスタオルで髪をクシャクシャに拭きながら





「ピザでもとれば?
奢ってやるから」





「マジ?やったっ!!」




真菜は表情を一変させガッと起き上がり、電話台までメニュー表を素早く取りに行った。





「何でも良いから頼んどけよ、あ、母さんの分も考えながらな…」




「は〜い!」





俺はバスタオルを丸め脱衣所に足を向ける。








暫くすると注文をする声が聞こえてきた。









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