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《MUMEI》 自己嫌悪……。 ｢一日で老けた？｣ 南が手鏡を渡してくれた。確かに目の下にはっきりクマがいる。 全然寝た気がしない。七生が寝返りうってやっと解放されたときには罪悪感で目が冴えてしまっていた。 ｢体調壊さないように酔い止め飲んどかないと。｣ 乙矢が注意してくれた。 ｢ああ｣ 飛行機分も必要になりそうで薬が足りるか心配だ。 ｢肩凝りが凄い。こんなペラい布団で爆睡している奴の気が知れないな。｣ 東屋が七生の顔を覗き込んでいる。 意識的に肩に手を掛けて七生を揺り起こした。 ｢あとごふん……｣ 布団に顔を埋める。 ｢時間ないんだから！｣ 耳元で叫んだらスィッチでも入るみたいに目覚めた。 電源を探してみたがみつからなかった。 前へ |次へ |
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