《MUMEI》
絶望の深淵へ
体育館に戻った鷺崎は部員に言った。

「みんな、もういいわよ」


そう言うと、部員の目つきが変わった。

「鷺崎さん、やっとですか」
「まったく、待たされた身にもなって下さいよ」


優衣は現状を飲み込めずにいた。
鷺崎が解説をした
「みんなあんたが嫌いで協力していたんだよ」



優衣は愕然とした。
「そ、そんな」


部員達が近づく。
「さぁ、もう一度、一人五回ずつだ」


鷺崎が言う。


バシーン、バシーン

「・・・うっ」

「ありがとうございますは?」


そう言うと、部員は優衣の胸ぐらをつかんだ。

「あ、ありがとうございます」



バシーン、バシーン


彼女へのビンタは延々と続けられた。

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