《MUMEI》
.
「お夕食の準備できましたぁ!!どうぞ、今日のメニューはこの国の名物料理、『トルゥチ』でございます。この国でしか入手できない材料を使った料理になっております」
「いや、わかるよ?だってこの国のお姫様よ?名物料理も知らないで姫やってたら『は?』って思うわよ!!あははははは!!」
「姫様、今は食事のお時間ですし、姫君らしいおしとやかな口調でお願いいたします」
「あぁ、オホン。…ごめんなさい」
カチャカチャ
「姫様、お口に合いますでしょうか?」
「えぇ、凄く美味しいわね。あなたは確か王宮料理人の見習いで来てるのよね?確かローネル…」
「…!!私の名前を覚えてらしてくださったのですか!!光栄です!!」
「光栄って…ふふ、大袈裟ねー」
「私は、姫様にお近づきになって姫様の近くでお役に立ちたく、得意なものといったら料理だけなので、王宮料理人になろうと…。姫様、私は姫様のために今は見習いですが、姫様が大人になられるころには王宮料理人は私がリーダーになっておりますから!!」
「ふふ、頑張って!!楽しみにしているわ」
「…はわぁ///はい!!頑張ります!!」
「こら見習い!!私語を慎め!!」
「はっはい。すみません。」
「まぁまぁじぃ、いいじゃない少しくらい…」
「姫様、先程も申しましたが食事中はお静かに。」
「あ、はぁい」
「口調も。」
「わかりましたわオホホホホ」
「そんなことまでしろとは…」
「あらどうして?」
「単刀直入に言いますと、古いです!!!!」
「古…(泣)」
「いいですか、もっと普通でいいですがおしとやかな口調に気をつけて話してください」
「わかったわ」

なんて会話をしながら夕食は終わった。

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