《MUMEI》
弱点と内緒話
「お前の来る一直線上に大槍の刃をおいといただけだ
お前、止まる位置を先に設定してから動いているのだろう?」
「!?」
(そうか!光速には人間の意識はついていけない
つまり、先に設定しておく必要がある)
「やってくれたな…くそっ」
「うぉしっ!
弱点さえわかってしまえばこっちのもんだ!
一気に潰すぞ!」
「ちっ」
たったった…
結城が傷をかばいながら走ってくる
「来たか…」
シュッ…ズバッ…「!!」
「ぐ…俺だけ!?」
「炎のお前じゃ僕を斬ることなんて出来はしないよ
出来たとしても軽い打撲程度だね
炎は光を歪ませることぐらいしかできない
つまり、ほぼ僕には通用しないよ」
「…そうか、なるほどな
お前、光の速さに成ってるんじゃなくて光そのものに成っているのか
だから、光を通さない鉄はよく効いた訳だな」
「よくこの一発でわかったね
やはり、君は厄介そうだ」

「…氷の、次に光の能力者が攻撃の予備動作をしたときに
俺が …ヒソヒソ… わかったな?」
「わかったやってみるよ」

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