《MUMEI》

全て、弁護士に任せてたんだ
示談はしなくて良い
基礎猶予でも構わないからって伝えて

彼女は、帰されたそうだけど
男はお泊まりだ、警察署にね

どうでもよかった

すっかり、そんなことも忘れてたんだけど

二週間たった頃かな

ゲームセンターで、奴に因縁つけられたんだ

汚ねーマネしやがって!


殴られた、そんで、車も蹴られて壊されたんだ

奴の仲間が止めてた

マジックヤベーよ!
今度は本当に実刑だぜ

やってみやがれ、出てきたらもっとボコってやるさ!

そうか、なら、してやるよ
ガキ大将気取りやがって!
お前の親も、首にしてやる!

なんだと!
親は関係ねーだろ?!

じゃぁかーしぃ!
誰に物言ってやがる!
ナメんなよ、ガキが!

初めて、怒鳴ったかな

あ、おい、知らないナカじゃねーだろ
穏便によ

そうか、お前がケツ持つんだな

い、いや、俺はその

なんだ、ケツも持たないのに、口を出すのか?

黙りやがった

そこに、奴の彼女が来たんだ

謝りなよ、ヤバイよ本当に

けっ、こんな奴に頭下げるかよ

彼女の言葉も無視して、奴は帰って言ったんだ

仲間も、奴を追いかけるようにして、鋳なくなった

警察は止めて、謝らせるから
絶対謝らせるから

断るよ、俺のメンツもある
貧乏人のゴロツキニ、ナグラレテ泣き寝入りじゃぁね
もう、ガキじゃねーんだよ
立場というものも、ある

いくら払えばいい?

おい、1億円でも、安いだろ?
お前らにハラエルわけねーだろ

1億円って、そんな

あのなぁ、毎日なん十億円の仕事してんだぜ

はったりだ、俺はただの学生だよ

真顔でビビってやがったな
この、女

…………

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