《MUMEI》 罠だったんかな? 高校のときの不良グループが、わんさかと ファミレスに来たんだ ……でも、 やたら、フレンドリーっていうか 噂が広がってたんだ 信金の支店長を飛ばしたことも マナブを、逮捕させたことも 俺らに仕返しとか、考えてんのか? バカ面の奴が言ったんだよね おい、バカ、よせよ 仲間が止めてた ぷっ、なに?俺にビビってんの? 悪いけど、関わるつもりはないよ 何の得もないだろ アイツを心配するのは勝手だけど 俺にも面子があるんだよね 何百人、俺の下で働いてると思うの? オモシレー、黙りやがったよ 全員 仲良しする気もないけど もめる気もないよ そう、伝えといてよ くうっ!、言ってみたかったんだ こう言うセリフ じゃぁね 伝票を持ち、立ち上がったんだ あ、おい、払うよ自分等の分は いいよ、そんなの 会計を済ませて、外に出たんだ カッコいいかも、俺 優越感 けど、そんな優越感は、直ぐに吹き飛んだ マナブとアキナが来たんだ なっとくいかねー、タイマンで、けりつけようぜ! タイマン 殴りっこかぁ 嫌だなぁ、逃げよう 待てよ! 転ばされた お前も男なら、逃げんなよな! コイツの価値観は、ガキのままかよ ったく 断るよ、俺になんも得がねーだろ? 弱い者イジメしてもよ 服をはたきながら 立ち上がり、そう言ったら蹴りが来て ざけんな!ダサ坊が! おらぁ、どーした、立てや! ガン ゴン おい、止めろ、止めろ、マナブ! 実刑になるぜ! 離せよ! こんな、奴にナメられてたまるか! 止めろマナブ! 会社クビになるぞ! 知るか! 離せ! 痛い、あ、血だ コイツ、ぜってー許さねー! 電話を掛けようとしたんだ そこに、アキナが来て 待って、お願い、お願い! 警察は呼ばないで! 懇願されたんだ マナブ!落ち着けよ! コイツキタネーんだよ! 親や会社にチクりやがってよ! マナブ! ノブは、社会的立場のあるやつなんだぜ! 昔とは、もう、違うんだ んだよ!それ! お前らどっちの味方なんだよ! マナブ、勝てねーよ、もう ガキの喧嘩じゃすまねーんだよ わかるだろ? わかるか、そんなもん! キモオタのパシリに下げる頭はねーんだよ! 刑務所に行ってもか?! 会社の先輩にも言われたんだろ? 揉めるなって! みんな、おかしいんだよ! ウチの会社は喧嘩上等のはずなのによ! バカ野郎! 会社潰されんぞ! 社長にメイワク掛けんのかよ 散々世話になっといて! そう言うのが汚いって言ってんだよ! マナブ、わかったよ、止めねーよ わかったか、トコトンタイマンしたる! 兄貴が言ってたぜ、ヤクザだって、コイツとはモメネーってよ 覚悟は、決めとけよ 街に住めなくなるぐらいじゃ、済まねーぜ な、なんだよ、それ? 俺の兄貴はチンピラだけどよ 絶対に揉めるなと、上から強く言われてるってよ 兄貴の話じゃ、組の事務所のひとつやふたつ、簡単に潰せるって話だぜ な、なんだよ、それ? 警察も動かせるらしいし、勝てねーんだよ、もう、昔とは違うんだよ 脅しも、なにも、通用しねーんだ タイマンなんて、やる必要もねーんだよ 電話ひとつで、俺らなんか簡単によ なんなんだよ!金持ちになったからか?! 大人になれよ 普通に暮らしたければさ アキナ、どうすんだ?! 刑務所に行ったら けどよ マナブ! 詫び入れろ、それしかねーよ そうだよ、マナブ、土下座してでも許してもらえよ 周りに説得されてやがった そして、急にオドオドしだしてやがったんだ …………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |