《MUMEI》 「じゃあ、当日の説明をするね」 打ち合わせは予想外に早く終わった。 二人組のチームを作って交代で店番をするらしい。 私は案の定、赤羽先輩と同じチームになった。 「後は机を並べるだけだから」 そして設営も直ぐに終わった。 「明日のことは分かったね? じゃ、解散」 中途半端に時間が空いてしまった…。 私は行く当ても無く、ふらふらと歩いていた。 「天野妹じゃん、暇なの?」 そして山田に話しかけられた。 「…まあね あと、天野妹って言うの止めてくれない?」 「はいはい、わかったよ …天野妹は苛ついてるんだね」 「…わかってないじゃん」 「あぁ…えっと、タスクちゃん ごめん、癖になってた」 「…ふん」 いちいちムカつくヤツだ。 でも、前はこんな喋り方じゃなかった気が…。 「そんなことを言う山田さんは暇なの?」 「響子」 「…響子は暇なの?」 「タスクちゃんと話すので忙しい」 「…さいですか」 山田…響子は楽しそうに笑っていた。 前へ |次へ |
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