《MUMEI》

店に行くと、ハルナの元彼が来てるって
佐々木さんから聞かされたんだ

佐々木さん、俺に敬語だった
散々バカにされた覚えがあるのになぁ

嫌だなぁ、一悶着有りそうだな

ハルナの席に行くと

な、お、お前、誰だよ

元彼が、立ち上がり、俺に言ったんだ

ケイスケだ、元彼って、こいつだったんだ?

話し、長くなるの?

ハルナに聞いたんだ

私は終わってるわ
お金も返してもらったしね

そう、じゃぁ行こうよ

うん

ま、待てよ、ノブと付き合ってるって

付き合ってないわよ!
私が口説いてるの!

な、お前、ノブか?!

後ろでクスクス笑ってる声が聞こえてた

行こうよ

うん

ま、待てよ!

テーブルの上の伝票を取り

佐々木さん、会計

あ、はい
御一緒で、宜しいんですか?

また、敬語だった、
しっくり来ないなぁ、なんかさ

うん

会計を済ませて外に出たとき

待てよ、払うよ自分のぶんは

あんた、お金ないじゃない

ノブなんかに払われたら恥だよ

あっそう、なら、払いなさいよ

なぁ、俺とやり直そうぜ

嫌よ!

ノブなんかが良いのかよ?!

見てわからないの?
居ないよ、お金もあって、こんなイケメンで、優しくて
惚れない女どこにいるの?!

ノブだろ

あんた、自分見えてる?

なにがだよ

わからなきゃいいわ、一人で頑張ってね

待てよハルナ

触んないでよ!

なんだよ、知った仲だろ

や、ドコ触ってんのよ!離して!

ケイスケが、ハルナの胸を抱き抱えるようにしてた

止めろよ、俺の連れだぜ

嫌だったけど、割り込んだんだ
喧嘩に、なるなぁ
嫌だなぁ

……………

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