《MUMEI》

マナブの家まで、ハルナは無言だったんだ

なんか、気まずい

んで、マナブの家に入るなり

すまない、許してくれ

マナブに土下座されたんだ

困るよ、お前らの寝室で、俺、アキナにムチャクチャやってんのに

止めろよ、そういうの

けじめつけねーと、ならないから

いいよ、そんなの

アキナ、いいな?

うん

うわっ!

アキナほら、足開けよ
オナニーまでませてやったんだろ、ケイスケに

あのときは、あんたと別れてたじゃない

ノブに見せてやれよ
俺なりの謝罪だ
指で開けよ

こう?

ノブ、許してくれ
コイツ、ヤリマンでさ
それで、何度もわかれたんどけどよ
俺、ヤッパコイツじゃなきゃダメでさ
こんな、侘びのイレカタシカ思い付かなくてよ

も、もういい?
恥ずかしいんだけど

んだよ、濡れてんぜお前、

今のノブに見られたら
誰でも、惚れちゃうよ、きっと

かっこよくなったよなぁ
ハルナが、化けさせたのか?

顔立ちは、昔から良かったじゃん
こんなにカッコウ良くなるとは、思ってなかったけど

アキナ、し、しまってよ
夢に見ちまうよ

くすっ、内緒で浮気してもいいかも

や、止めて

なによ、ハルナ
ハッキリしなさいよ!

元はお金で近づいたの、でも、ノブ手を出さなかったよ、私に
あ、そうだ、これ、借りてたお金
確かめて、私は数えたけど

ん、いいよ、帰ってこないと思ってたから

そんなぁ、必ず返すって

人にお金を貸すって、そういうことだよ
ビジネスなら別だけど

ちゃんと、返してから言いたかったの
好きになっちゃったの、貴方を

ん、嬉しいけど

あんな男と付き合ってた女、嫌だよね?

ん、それは、関係ないけどさ
キモオタの俺の、ドコがいいの?

おい、ノブ、今のお前を見て、キモオタって言う奴、いねーと思うぜ

中身は変わったねーよ

ケイスケ、やっつけてたじゃんか

なぐられたくなくて、必死だっただけだよ

なぁ、ケイスケ、かなり腕力あるぜ
体育会系だったしよ
ノブ、手、貸してみろよ



握力勝負、しようぜ

え?!

いくぜ

んぎゃっ!、は、離せ離せ痛い痛い
バカちからだな、握力いくつあんだよ

60ぐらいかな

ろ、……マジ?

うん、スポーツジムは通ってるから
水泳とさ

勝てんわ、こりゃぁ

謝っといて、良かったね

もう、吐けよ、パンツ

ぁは、本当に、浮気したくなったゃった

ダメ!
やるのはダメダメ!

どこまでならいい?

…………延はダメだ、お前、マジになるだろ?

……………返事しろよ

してくれよ

なりそう

勘弁してくれよ、アキナぁ

人妻も、悪くないよ、ノブ

や、止めて、お願い!

ハルナが、言ったんだ、何だかなぁ

…………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫