《MUMEI》
夜の帳が差す頃に……
桜「宿が見つからぬ儘、夜になって仕舞ったか……」
桜(どうしようか……少なからず夜は危険だ"奴等"が出るやも知れんし)
ざっざっざっざっ
何の音もしないで僕の足音が聞こえる
ざざっ
ぴくっ
桜(フッ……ただの人か……)
ざっざっざっざっ
ざっざっざっざっ
桜(……っ)
ダッ
?「っ!!」
ダッ
たったったったっ
角を曲がったとき……
?「!!いない……だと!?」
桜(……)
↑とっさに屋根へ上った
桜(目立った物はないし……通り魔か……!!)
ザシュッ
通り魔が青い切腹裃を着た髪は白く目が血の様に紅色の男に殺られた……
だが男は狂った様に既に死んでいる男を何度も刺す……、まるで血をむさぼる様に……
桜(吸血鬼……通称ヴァンパイア……だがこいつは元は人だ、故意に誰かの手により作られた者達……だが一体誰が?
兎に角、殺すしかないな)
とっ
吸「キヒヒッ、ヒーィ?キャハハハハハハ!!血ぃ〜〜!!」
桜「罪無き命を天に罪あり者に天の裁きを」
すぅ
刀を抜き其の侭心臓部分へ
ザシュッ
不快な感覚と同時に血が頭上で飛び散った
桜「はぁ、居るならさっさと出て来なよ」
?「!!」
さっきからバレバレだし……

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