《MUMEI》

姉は、俺に、昔を取り戻させたかったのかもな

だけど、眠りから覚めたのは
欲望だけの俺だったんだ

地元に戻った俺は、姉を縛り
排便させた、
そして、俺のションベンを、飲ませた

器具で性器を開かせ、中にションベンもした

緩くなった姉の肛門の、半立ちのペニスを突っ込み、中で排尿した

姉の口の中に、排便までしたんだ

週に二日、姉を陵辱してた
三ヶ月が過ぎても、妊娠しない姉に問いただすと

一生妊娠はいたしません
どうぞ、お好きな中へ射精してくださいませ

姉は不妊手術をしたそうなんだ
俺の性欲の捌け口となるために!

バカかよ!

バカは貴方にはでしょ?!
一生付き合うわよ!
貴方の悲しみに!

姉の叫び
それは、俺に向けて発せられた物だったのかな?

その日を境に、姉と肌を会わせることを
無くしたんだ

…………思えば、欲望にとりつかれ……
落ちてきたアキナの肉欲に溺れ
自らの欲望を処理し、あわよくば良い人になろうとしてた

勘違いから始まったハルナと恋に落ち
幸せになろうとしてた

俺は、汚れきってるのに
そう、初めから、姉を犯す気でいたじゃないか?
あんなに、やらしい、撮影をして

そっかぁ、父さんは、寝ぇさんのお初を奪ったんだな

汚れし家系か
腐った者達が集う家系か

俺は、しょせん蜘蛛だ
糸で罠を仕掛ける蜘蛛なんだ
全てを捨て、ハルナを追い掛ければよかったじゃないか?
なぜ、しなかった

そうだよ、この地に居れば、俺はお山の大将で、居られるんだ
よその地で、何も通用しない、猿山のボスなんだ

俺は、逃げたんだ
ハルナから逃げたんだ

ハルナは、俺の迎えを待ってたかも知れないのに

幸せで、よかった
アキナもそうだ
あんなにバカにしてたマナブですら、アキナを幸せにしてるんだ

俺は、何一つ幸せにできない人間なんだ

認めるんだ、自分の愚かさを
認めるんだ、己の呪われし血を

輝くことなき、己の定めを

それが、俺の生きる道と知るんだ

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫