《MUMEI》 母と言う名の女が来た 全てを失ったにも関わらず 元の贅沢な暮らしを続け 命の源をなくしかけてる、獲物だ 枯れ果てた、獲物だよな 潤いがないよ ノブ、元気な姿が見れて、安心したわ 流石、あの人が選んだ人ね 事業は一片の曇りもなく、順調そうね もちろんです なんの不備も無いですよ 凄いわ、本当に で、ご用件は? 感服したわ、負けを認めます そろそろ、お慈悲をいただきたく、参った次第ですの 慈悲? はい、まだまだ、現役 仕事を刺せて頂きたいわ 仕事? どのような? 嫌ねぇ、私に出来るのは、流通と、販売だけですわ 大きな事は、出来ません 生憎ですが、人材は足りてるんです いいえ、私の方が、もっと、上手くやれるわ 何を寝ぼけたことを 負けた人が、なんの努力も無しに、何を手掛けると言うのですか? 優しく、笑顔で言ったのに 母と言う名の女は、凍りついたような顔で、俺を見たんだ まち子さん、ノブは、笑みを取り戻したのでは無いのですか? 今、ご覧になったのが、ノブの笑みです …………そう、別れさせて、ノブの元にあの女を連れて来させましょう、 それしか方法はないよう……… ダン! 具体的に問う? 誰を別れさせるのですか? ひっ、ノ、ノブ あ、貴方の大切だった、あの、女を 人の人生を、弄ぶと云うのですか? 私が言えば……… 壁まで、女と言う肉体が、ぶっ飛んだ ぎぇっ! 入らせろ はい、ノブ様 妹と、言う名の女達を、部屋に入れたんだ お母さん! 騒ぐな、 お前らに問う? この、女の言った言葉を、どう受け止める お母さんが倒れてるのよ! 酷いよ、暴力なんて! では、その、女がしたことは、暴力ではないのか? ノブ兄さんは男でしょ? 女性に暴力なんて 論点がずれてます 答えなさい! まち子さん! 母と言う名の女が産んだ娘は 母を心配してたけど この女と、血の繋がりのない、娘たちは、心配すら、してなかった 私には、結論が出てることですが 貴方たちは、真実を知らないまま、過ごして来ましたよね かい摘まんだ説明は、しました どう考えるかを、ノブ様に、話なさい まち子が、そう言ったんだ …………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |