《MUMEI》
独りぼっち
私が、3才の時。
母親と父親がケンカをした。
そのケンカで、父親が家を出ていき、母親との生活が始まった。
母親は、ほとんど家に居なく私は隣の家の人に面倒を見てもらっていた。
隣の家の人は、子供が2人いて、2人とも男の子だった。そこのお母さんは、
「家族だと思って家に、来ていいんだよ。」
と言ってくれた。
そんな生活が、何ヶ月か続き私の誕生日がやってきた。
その日も、隣の家の人に私を預けてお母さんはいつもみたいに行ってしまった。誰にも
けれど、私は今日は早く帰って来てケーキを一緒に食べれるんじゃないかと、本気で思っていた。
でも、私の想像のようには、いかなかった。

どうして・・・。
お母さんは私が泣いていても平気なの?

そんな、誰にも何も言われない誕生日が終わった。

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