《MUMEI》
心の病
新年を迎えてた

ノブ、逃げるのですか?!

まち子、いや、たまには、その、庶民みたく、パチンコをと、思ってさ

ノブ兄様!
男の癖にズルいわよ!
嫌がらせに堪えてきたんです!
逃がしません!

アサミ

そうですよ、ノブ兄様
私達の裸をみたい放題、背中も洗わせて
男性のモノまで、あらわせといて

イズミ

そうよ、私達もたっぷり見せてもらいますわ
性経験のある、男性自身を
どうぞ、湯か沸いております
処女膜が視たいなら、広げて見せて差し上げますわ

そうよ、何でも見せてあげますわ
手を出したら、即行舌を噛んで自害しますから

いや、パチンコに

ノブ、諦めなさい

まち子、助けてくれ

助ける?
ノブ様を?
私くしごときに、そのような
夜のお相手ぐらいは、して、さしあげまさわ
他所で子宝を作られても困りますから

まち子さん、興さんが待ってますわ
私達に任せて、お帰りください

そうですよ、男性は自慰行為をすると聞いてます
私達の裸で、それは、まかなえますわ

そうね、でも、温もりというか、葉だがこいしくなるものなのよもう、何度も関係しちゃってるし、私ならね

良くないです!
まち子さんが甘やかすから、他所に目が行かないんです!
跡取りは必要です
男子を産んで下さるお嫁さんをもらわなくちゃ

それは。そうなんだけどね

まち子さんが、したいんですか?

あら、やだ、アサミさん、おませね
でも、素敵よ、ノブの、夜は、アサミさん、しちゃったら?

な、ば、ばかをいわないでください
裸ぐらい、みせますけど、
性行為は、別です!

ノブが勃起しても、不快じゃないんでしょ?

男性の性は、一応理解してるつもりです!

アサミと、イズミが、あの日からこの家で暮らしてた

今、思えば、まち子の罠だったのかも

入浴中に、強引に入っても、身体を隠しもしなかった

イズミは、少し隠したけど
姉のアサミに
堂々としてなさい、裸ぐらいでなんですか!
ノブ兄様の傷みと比べれば安いもの
ですが、女のタマシイを、安売りしてはなりませんよ

絶対そうだ、
あんな台詞、まち子が入れ知恵しなきゃ、出てこないはず

堂々と、俺の前で着替えるし

……気付けば、ハクハツなんて、似合わない!
面白半分で、ブリーチされたよなぁ

コンタクトも、勝手にふつうのに取り換えて来てて

服も、仕事以外でスーツを着せない

俺の部屋には勝手に入るし
こいつらに、せめられただけだよな

くそっ!

くすっ、私の身体で慰めるより
アサミとイズミの曇りのない心の方が。貴方の病には、効くのね

まち子、話がある

声色使ってもダメよ
もう、かなり、私の好きな頃の貴女に戻ってるわよ

うん、そうね
あの頃のノブ兄が、一番素敵だったわね

こら、イズミ、様が抜けてるわよ

あ、いけない!

くっそう!
マジ、犯したろうか?!
こいつら!

……………

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