|
《MUMEI》 選択の日5才の時。 保育園の帰り道。母親から 「お母さんとお父さん、家族をやめる事になったんだ。」 突然 「・・・。」 「だから、小春がどちらと一緒に暮らしていきたいか、選んほしいんだ。」 母は、そんなことを言いながらも私の顔を一度も見なかった。 それに私は知っていた。母がお父さん、以外の男の人と結婚したがっていることを それを知って何も言わなかったのは、そのことを言ってしまったら、お母さんが本当に私に興味をなくしてしまう気がしていた。 だから、 「私、お父さんのところへいく。」 その言葉を言った瞬間、母の顔がやわらいだ気がした。 私は、この人にとって何だったんだろう。 やっぱりこの人にとって私は害になる存在だったんだろうか。 その日は、何もしゃべらないまま帰った。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |