|
《MUMEI》 誰に、話してる？ この娘たちによ、 貴方はそんなこと、わかってるものね 娘を託すかもしれないの、生きてく術を伝えなくてはならないわ そうか なら、それに付き合ってやるよ 父は、幼い俺に、全てを受け入れろと言った 俺は否定して来たんだ 腐った金目当ての人間たち ガキの俺にもわかるような、悪どい輩達 人間が、大嫌いだ この世で一番醜いのは人間だ 欲望のために、人を落とし入れる 正面から戦わず、根回しや、裏で糸を引き 脚を引っ張り、高笑いをしてる 知ってたのに、無防備だった、自分を呪うよ 母と言う、名の、女を、亡き者にしとけば良かった 姉と言う、名の、亡者を、叩き潰しとけば、良かった 甘さだ、俺の甘さが招いたこと 誰のせいでもない 愛してくれてたからじゃないの？ 私を、姉の私を切り捨てられなかったら！ 私は、勝手に、そう思ってるわ！ どうかな、舞い上がってただけかもな 幸せ、だったから 幸せが、俺を曇らせたのか 脚を引っ張ったのか、わからんけど 人の幸せを、裏から糸引いて壊した輩に 同じ思いをと、思ったさ けど、もう、そいつらは、勝手に不幸になってる 仕返しすら、できねーんだ 守るものを持つと、弱いんだよな、なら、持たなければ良いわけだ 私は娘を守るわよ なら、俺と死ねないだろ？ 貴方は死なない！ 信じてる！ …………そうか 時代は変わるもの、身内はバカばかりよね貴方に怯え、顔色を伺い でも、貴方は見てるじゃない 身内のバカが下の者に責任を押し付けても 身内以外の指揮は、上がってるもの この娘達の時代には、世代交代してものね その、先駆けが貴方でしょ？ やる気がねーんだよ 女が居なくなったから？ ………とことん、愛想が尽きた この娘たちを、見捨てるの？ 生きてけるさ、勝手に 薄情ね うん、まち子と、同じでね やるだけやったの？ ………疲れた 休めば？ 休んでるよ 休んでないわよ 自分が嫌いなんだよ でしょうね、無理してるもの 無理？ キモオタしてたら？ それも、疲れる、誰とも関わらなければ それが、楽かもな 何にもないんだね？ 空っぽなんだ？ ………そうだな ハルナさんは、見つけたのにね？ ……………あら、だんまり？ そう、だな 負けてるね ………だね 奪えば？ アホか？ そうよね 幸せ壊しても、仕方ないものね 男の方が、弱いわね アッサリ旦那を捨てれるお前と一緒にすんなよ あら、離縁はしたけど、捨ててはないわよ わからせるわ、まだ、戦いの最中よ 戦い？ そうよ、何が間違ってて、何が足りないのか理解すれば………それでダメなら、見切りつけれるわね 貴方は戦わないの？ 誰と？ 母と言う、名の、人よ 無意味じゃね？ そんなことないわ 変わると思うか？ バカね、この娘達に教えるためよ あの人の再生なんか、無いわよ ………あら、また、だんまり？ まち子、何を考えてる？ ん、今、言いたくないなぁ 勿体ぶるなよ そう、ね 意外と、私はノブを好きみたいね あんなに酷いことされたのに、何でかな 貴方の辛い思いが拭えるなら、いいかなって 出来れば、ちゃんと抱かれてみたいかも 肌を合わせて、わかることも有るのね 弟だぜ ぺニスと、膣よ、ホモより普通よね 凄いね、例えが 想いが片方にあれば、成り立つのかもね ホモでも、同じなのかしら？ 何か見えてんのか？ そうね、ずっと、見ないようにしてたからかな 貴方より新鮮に、見えてるのかもね …………… ………………… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |