《MUMEI》 違い今日も颯人と一緒に帰った。 私は、お昼の事を今も考えていた。 「どうしたの?」 颯人に、話しかけてきて我に返った。 「元気ないけど」 颯人が私の顔を覗き込んできた。 私は、颯人の顔が近ずいたので顔を背けてしまった。 「何でもない」 私は、少し怒ったみたいに言ってしまった。 「なんか、考えて事があるなら言えよ。」 私は、颯人を見上げて、 「お昼の事、私がどうしたいかってこと」 「あぁ、あれね。」 颯人は、それだけ言ってあとは、何も言ってこなかった。 だから、私は 「颯人は、何も考えずに言ったの?」 「そんなわけないだろ!」 びっくりするくらい大きな声だった。 私はひるむことなく言った 「でも、颯人には分からないっ私がどれだけ惨めでどれだけ醜い人間か」 颯人が、何も言わず私を見下ろす。 今から謝ろうか でも、何を言っても颯人に伝わらない気がした。 そのうち、恐くなってきた。 何も言わずに私は、走って逃げた。 どうしたんだろう・・・。 また、こうやって人を傷つけていくのだろうか? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |