《MUMEI》
違い
今日も颯人と一緒に帰った。
私は、お昼の事を今も考えていた。
「どうしたの?」
颯人に、話しかけてきて我に返った。
「元気ないけど」
颯人が私の顔を覗き込んできた。
私は、颯人の顔が近ずいたので顔を背けてしまった。
「何でもない」
私は、少し怒ったみたいに言ってしまった。
「なんか、考えて事があるなら言えよ。」
私は、颯人を見上げて、
「お昼の事、私がどうしたいかってこと」
「あぁ、あれね。」
颯人は、それだけ言ってあとは、何も言ってこなかった。
だから、私は
「颯人は、何も考えずに言ったの?」
「そんなわけないだろ!」
びっくりするくらい大きな声だった。
私はひるむことなく言った
「でも、颯人には分からないっ私がどれだけ惨めでどれだけ醜い人間か」
颯人が、何も言わず私を見下ろす。
今から謝ろうか
でも、何を言っても颯人に伝わらない気がした。
そのうち、恐くなってきた。
何も言わずに私は、走って逃げた。

どうしたんだろう・・・。
また、こうやって人を傷つけていくのだろうか?

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