《MUMEI》

そっかぁ、俺達の居場所は、知ってたんだ?

うん、会えないよ、俺のせいで…
事故だって、怪しいさ…

…そんな、世界なんだな、母親もなのか?

わからない……

窓の外が、明るくなって来てた

ノブ、ゆっくりしてけよ
俺さ、清掃工場で働いてんだ
朝早いから、そろそろ行かねーと

悪いな、こんな時間まで

……アキナ、ノブを頼む

うん、いいの?

………構わねーよ、寝ろよ

バカ言うな!
ダメだ、そんなの!

誰も抱いてなーんだろ?
ガキ生んだアキナは、抱けねーか?

そういう話じゃねーよ
なぁ、マナブ、今の仕事、誰の口利きだ?

さっき、話したろ?

俺と会ったことは、誰にも話すな

わかってる

ケジメ、つけてやる

その顔、素敵よ
ノブが悪魔でも、強く、前に出る貴方が素敵
抱かれたの、誇りに思ってるもん

旦那が泣くぜ

散々泣いたよ、アナルまでしてたんだってなぁ

ごめん……

今じゃ余裕だぜ、尻も

なによ、アナルばっか、やりたがる変態の癖に!

感じるだろ、アキナも、

うん、私には、アンタがちょうどいい旦那だからね

行ってくる、ヤるならやれよな
妊娠は、させんなよ

俺も帰るよ、理性が持たない
人妻の、魅力は昔以上だもんな

ノブ、連絡先、教えろよ

昔のままだよ

………全て、消しちまったんだ

そっか、電話にアドレス入れるのは危険だぜ

そうか、じゃぁ

うん、名刺置いてくよ、公衆電話使えよな

わかった

アキナ、幸せで良かった

ノブも、幸せになって

そんな顔するなって
戦いの後だ、んなもんはな
アキナ、業者を来させるから、念のため

うん、盗聴機とかよね

無いと思うけど、念のため

うん、今は専業主婦だから、いつでもいいわ

じゃぁな

うん、またね

ああ、またな

うん

……………

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