《MUMEI》
アサミの伯父
娘から、聞いたのか
全てを観念したようで、俺の訪問を待ってたと、叔父は言ったんだ

ハルナを連れてきた事には、驚いてたけど

彼女の人生の、肥やしにさせます
善も悪も、その目で見せてかないと、生きてけない環境ですから

俺の言葉に納得してた

叔父は、全ての事実を纏めてあった
関連書類も、添えられた

そして、自首すると、言ったんだ

ひとつだけ、約束を交わした

従業員を、頼みますと言われたんだ

タクシーで、警察署に向かう叔父

付き添った

そして、警察署で、叔父はアサミに

神谷として生きるなら
強くなれ、なれなければ、俺より無様になる

そう、アサミに言葉を残し、警察署に自首したんだ

伯父さん、楽になったのかなぁ?
サッパリした、顔してたね

アサミの言葉に

俺がもっと、強かったら
もっと早く、楽にしてやれたんだよな

そう、答えたんだ

うん、まだまだなんだね、ノブ兄も

生意気言うな

やん、お尻触ったぁ、逮捕されちゃうからね!

アサミが、俺の腕に抱きつきながら、言ったんだ

…………

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