《MUMEI》 警察という、組織警察から、事情を聞かれたんだ 大きな犯罪が、隠れてる可能性があります、と 何を言ってんだ、今頃 そんな思いもあったけど、 顧問弁護士を立ち会いさせて、聴取に応じたんだ 此方が揃えた、関連資料も添えてね もちろん、警察に出せない物は、出してない その資料を見て お一人で、これを? と、聞いてきた刑事に 相続争いと言っても、県の年間の予算を遥かに上回りますからね 色々と、あったようですので それを、明確にするのも、俺の仕事ですから 警察は、確証なき犯罪には、動いてくれませんからね 嫌味を交えて、言ってやったんだ けど、終始丁寧で紳士的だったな この、女弁護士 若いのにやり手だ 顧問弁護士としての立場をわきまえてる 表に出す資料と、そうでない資料を きっちり理解してるようだ 東京大学法学部、卒業か 人脈も、凄いんだろうなぁ 俺の動きを推測して、知事と面会できるようにしてくれたのも、彼女だ 事実関係も、かなり、知ってるのだろうな どうなさいましたか? いや、綺麗ね女性だなぁってね セクハラは困ります そっかぁ、容姿の事を言うと、そうなるんだね 気を付けるよ そうなさってください あい………あ、ねぇ、警察の動きに注意してね はい? 敵さんの中に、警察関係者がいるはずだから …わかりました それと、裏切り者を洗い出す 荒療治になるから、法的なバックアップを頼むね 裏切者ですか? そうだ、俺の動きが、流れ出てる はい、あまり、ムチャをなさらぬよう、お願い申し上げます …………何てことはない 自ら名乗り出た来たんだ 金をもって、逃亡しやがった 叔父に、情報を流して奴はね 横領で、起訴した 免許の書き換えにでも行ったら、捕まるさ そして、県警の、元、警部と 現役の頃の相棒が、時をほぼ同じくして 自殺した その二人は、俺の母が亡くなった頃の、刑事だ 警察は、一連の事件との関連は無いと 言ってるそうだ 警察も、組織だ 体面が、有るんだろうけどさ 当てにはしてないよ 使うだけだ、警察なんて、俺にとっては、便利屋だ ……………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |