《MUMEI》

まち子が、がなりたててた

顧問弁護士も、来てた

俺は、あの、チンピラを殺したらしい

車に乗り込んで来た男も、死んだそうだ

トレーラーの運転手の証言

俺の腕から取り出された弾丸

事実は、直ぐに明らかになるだろう

何で、ノブが、警察署に連れてかれるのよ!

いえ、病院で結構です
事実関係が明らかになるまで、身柄は

ザケンジャないわよ!
能無しの警察にそんなことさせるもんですか!

落ち着いてください
街中で発砲事件が起きたんですよ!

ヤクザを野放しにしてたのはアンタラでしょ!

まち子、止めろ
奴等の組を調べろ

輸血の点滴を抜いて、そう言ったんだ

麻酔は、拒否した

動けなくなるからだ

調べはついております

顧問弁護士の、女が言ったんだ

まち子、社に戻り、その系列のテナント、全て追い出せ!
店もアパートも組事務所も全部だ!

は、はい………

どちらへ?

顧問弁護士に、聞かれた

アサミの、ところだ

輸血を続けてくださいませ

身体の痙攣はおさまった、もう、いい

ですが?!

待ちなさい、貴方は被疑者の可能性もあるので、身柄は

退け

神谷さん、聞こえ

退け!!

道が、開かれた

ノブ兄!、怒鳴り声、聞こえたわよ
輸血、続けて

アサミ………

アサミの前まで、歩いていった

アサミが、手を差しのべたけど

その手前で足を止め
土下座したんだ

………すまない……

…ノブ兄、頭を下げちゃダメ
軽々しく、頭を下げちゃ
私なら、大丈夫、だから…

………………すまない
俺の……

ノブ兄!
まだ、戦いの最中よ、輸血して

誰かが俺の肩を、引き起こそうとしてた

触らないで!
警察ごときに、軽々しく触られる方ではありません!

まち子の声

ノブ様、社に戻ります
ノブ様の、代理を努めてまいります

………席は、そのままにしてある、頼む

かしこまりました
アサミ、ノブ様を、頼みましたよ

はい、まち子さん

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫