《MUMEI》

横たわらされ、輸血をしてた

アサミを右手で抱きよせて

泣いてる、アサミが、泣いてる

イズミさんと、アカネさんは、まち子さんの御主人の元におります
何かあれば、声をかけてくださいませ
隣の部屋に居ますので

顧問弁護士の、女が言ったんだ

弁護士は、警察官を、病室に入れさせなかった
看護婦さんご、来て、輸血から点滴に換えてた

痛み止も、入ってるそうだ

激痛が走ってた

けど、アサミは、もっと痛いはずだ

眠ったのかな、アサミ

看護婦さんが、俺の額の汗を、吹いてくれたんだ

何かありましたら、コールボタンで知らせてください

うなづいた

とても、話せそうになかったから

扉の外で、警察と、顧問弁護士が、押し問答をしてる声がしてる

でも、耳鳴りが酷くて、会話の内容は、わからない

警察なんか、あてにしてない
邪魔されなければ、それでいい

警察組織なんて、サラリーマンだ
正義の味方でも、なんでもない

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫