《MUMEI》
妖怪とアリスの日常
「アリスちゃんは今日も可愛いね」
「ありがとう……ユキさん……ねぇ?狐さんと虎さん知らない?」
「あー…2人なら多分寝てるよ?部屋は…」
「知ってるから良い」
…………
トタトタトタ…
俺?嫌われてるのかな?


「虎さん?狐さん?………折り紙……」
………………
「「アリス?」」
「…………うん」
「よし、アリスなら起きよう」
「あぁ、アリスやったら起きなあかん」
同時に2つの布団がうごめき出した
最初に現れた男は長身で白髪、おまけに目付きは悪く起きた瞬間に加えタバコに火をつけた
次に起きた男は平均身長で黒髪、メガネをかけると高そうな着物を着た
こちらは優しそうで胡散臭い
「ビャッコ、タバコは止めときぃ」
「俺の命だ」
「…………折り紙しないの?」
「「もちろんやる」」
取りあえず此処の妖怪はアリスに弱い
特にこの2人の過保護さは半端ない
アリスがしたい、欲しいと言えば大抵はこの2人がすぐに叶える
どうしようもないくらいに過保護だ
取りあえずみんな、アリスが可愛いくてしかたないのだ

そんな、彼らに今日もアリスの無理難題が訪れる

そう、「学校へ行ってみたい」と言う願いだ

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫