《MUMEI》
ある町と魔女
その日、ナヤ子姫はお城から逃げ出した。
「ったく あんなところにいたらゆっくり眠れないじゃん!!」
ナヤ子姫は寝るのが好きなのである。しかしお城にいると眠りを邪魔されるから抜け出してきたのだ。この時ナヤ子姫は前を見ていなくて、ぶつかる。・・・で、そのぶつかった相手がオバタ王子である。
「っ・・・いたた・・あっ大丈夫ですか?前、ミてなくて・・怪我ありませんでした?」
と、言ってナヤ子姫は手を差し出す。
「あぁ、だいzy・・・」
オバタ王子は惚れた。いわゆる『一目ぼれ』というやつである。
「?あの・・・」
「あっだっ・・・ダイジョブです!!あなたこそ大丈夫でしたか?」
「えぇ、大丈夫よ 私行くところがあるから ごめんね」
と、いってナヤ子姫は去って行った。
・・・・すると、直後背後から笑い声が聞こえた。オバタ王子はそれに気づき 警戒して振り返る。
するとそこには怪しげな女性がたっていた。
「あら?そう警戒しないで?私は隣町で薬を売っている魔女、ナミナよ」
「薬を?あっ・・・聞いたことあるぞ 多国の奴らが話していた」
「多国?あぁ、隣国の。そこまで知られているなんて嬉しいわ」
と、言ってまたクスクスと笑った。
「魔女が俺に何の用だ?」
「さっきの見てたのよ。まさか隣国の王子が第一の国の姫に恋なんてね〜」
「きさま!見ていたのか!!だからなんだというんだ!」
と、オバタ王子が声を荒げて言ったとき、ナミナが地図を差し出した。
「なんだこれは」
「そこに行けばツバキという子がいるから、話を聞くといいわ じゃあ私は行くわね?」
と言って数歩歩いた後
「あっちなみにナヤ子姫って男だから」
と、言って立ち去った。
行ってしまった人に話は聞けないということで、オバタ王子は行ってみることにした。
【続く】



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