《MUMEI》 感情幸紀はあの夢を見た。 前と同じ内容だが映像がはっきりしている。 言い合いをしているのは ・・・。 俺の母さんと父さんだ。 母さんは泣きながら父さんに自分の気持ちを訴えていた。 前この夢を見たとき最後に父さんが呟いた言葉が聞き取れなかった。 「・・・麗奈。」 それは母さんの名前だった。 父さんは俺が今までに聞いた事のない優しい声で母さんの名前を呟いた。 その言葉には、憎しみ、悲しみ、喜び、幸せ、全ての感情が込められていた。 一回目、見たときこの夢を一生忘れられないと思った。 何で忘れられないか、今、はっきりと分かった。 忘れられないのは・・・ 『麗奈』の言葉に隠された感情だ・・・。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |