《MUMEI》

警察は勘弁してくれよな、ご友人

竜也の言葉に、マナブもアキナも凍りついてた
威圧感だ、
圧倒的な威圧感

服を着な、子供の所に連れてく
悪いが、この部屋借りるぜ

竜也が、言った

無事なんだな?

竜也を見据え、聞いたんだ

くどい、怪我ひとつねーよ

電話をしたんだ

まち子か、午前0時までに、俺から連絡がなければ
竜也を潰せ、手段は選ばなくて良い

俺の電話を聞いてた竜也が

熱くなるなよ

そう、軽々しく言いやがったんだ

俺の腕は、竜也の襟首を掴んでた

手下が何人も、俺に、飛びかかり、
ひとりは俺の首を絞めてた

は、早く、子供に会わせて!

アキナの、叫ぶ声

竜也を、突き飛ばすように、離すと、
手下たちも、俺を離したけど、何か喚いでやがった

俺は竜也を睨んでた

熱くなるのは後にしろ、行くぞ

竜也は、静かに言ったんだ

けど、俺になにかを喚いてる手下がまだ居て

竜也の平手が、その手下を壁までぶっ飛ばしてたんだ

騒ぐな

竜也の言葉

部屋が静かになった

………お前は、ノブの殺気がわかんねーのか
紳士的になれ

竜也を守ろうとした、手下が
返事をしてた

ちっ、熱くなるな、ノブ
瞬きぐらいしろよ

俺は、竜也から、一時たりとも目を離さず見てたんだ
雑魚なんか、眼中にない

ノブ………子供が心配なんだ

マナブの声

………ごめん、俺のせいだね

ノブ、行こう

アキナの声

…………冷静になれた

握りしめてた拳を、開いたんだ

竜也、案内しろ

静かに、言ったんだ

……………

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