《MUMEI》 俺との約束を果たすべく 竜也は、色々調べてくれてたんだ 一方俺は、中村の事を自分なりに裏付け取ってみた 沢田大輔、母の兄の元に逃げ込んだのは、事実のようだった 沢田は、中堅どこのパチンコチェーン店をやってるんだ 関東に 50店舗近くを展開させてる そこの店で、中村は働いてた 偽名を使ってね 竜也と待ち合わせをした あの店で 週末ってのも、あって、ソコソコ繁盛してたんだ 女の子のご指名は? ん、ママさんでお願いします あら、嬉しいわ、でも、若い娘たくさん居るわよ ぁは、また、ビール掛けられたら嫌だからさ ママさん、笑ってた 大人の世界だなぁ ピアノを弾いてる女性が居た カラオケとか無いのがいいね 店の作りも豪華だし ママさんと、世間話をしてたんだけど それとなく、作法を教えてくれたんだ 話し方が上手い、 お節介にならないよう、 けど、俺に伝わるように話してくれてる その事を伝えるのに 別の事柄で話してる すごいなぁ ねぇ、ママさん 冠婚葬祭って、大事なの? 一般的には、そうですね 身動き取れなくなるんだよね ……神谷さんの、思うままで宜しいのではないですか? 大義がおありなんでしょ? ん………そんな、大それたものじゃ けど、前に進むには、俺には大切な事なんだ 二つの選択があって どちらを選んでも、完璧が無いのでしたら 思った方を選んだ方がよろしいかと ん………強引なのは、反感買いますよね けど、なし崩しも… まだ、お若いのですから これからですよ 取り返しのつかないものなど、そう、ありません 貴方が生きてるかぎり、どうとでもなりますわ 言葉は、普通なんだけど このママさんが話すと、何故かな? 優しい物腰に、ゆっくりとした話し方 なのに、変に説得力があって… グラスの割れる音がした! 怒鳴ってる男が居た ちょっと、失礼いたします ママさんが、席を立ったんだ あの、間抜けなホステスが、また、ヘマをしたのかな? 黙って見てたんだけど 収まりつかないようだ ピアノを止めろ! 聞こえねーのか! 演奏してる所まで行って、強引にピアノを止めさせてた ちょっとぅ、他のお客さんに迷惑でしょ! ドジホステスが、言ったとき ひっぱたかれて床に倒れたんだ ママさん、丁重な言葉だけど 怒ってる? お代は結構です、お帰りください なんだと! ふざけんな! 見苦しいぜ、オッサン! 座ったまま、怒鳴ったんだ なんだ、若造、 俺の前に、オッサンが来たんだ 見苦しいよ、良い歳してよ 女を殴るほどの何かがあったんか? 表に出ろ 行こうか 取り巻きも、こっちに来た どう見ても、堅気の人間じゃねーな チンピラ連れて、楽しいのか? お前、誰にモノ言ってんだ? 猿山のボスに話してる 胸ぐらを掴まれた 表、行くんだろ、出ようぜ …………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |