《MUMEI》
炭と死
キラッ… ズゴォォオォオオ…
「  …生きてる…  鏡、間にあったんだな…
ところで奴は…?」
「死んでる…ほぼ炭だ
これが人の燃えたにおいなのかね
鏡の反射のせいで自らの攻撃で死ぬとはね…」
「でも、鏡が作られたのは見えたはず
そこで止めておけば良かったものを」
「 …アイツ、あの時は眼が見えなくなっていたんだろう
離れていた俺達でさえあの両手の光は眼が眩んだ
使っている本人なんて光が強すぎて眼の前が真っ暗だっただろう」
バタッ
「?」
振り返るとかなり血色の悪くなった遥が倒れている
「遥っ!
おいっ大丈夫か!?」
「大丈夫…鏡の氷を光線の熱で溶けないようにしているのが少しきつかっただけ
すぐ良くなるよ」
「大変だったよな…
ありがとう…遥 」
「いいの、それにこの鏡を提案したのも東城さんだから… 」
「そうだったのか…
みんな、ありがとう」

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