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《MUMEI》 やるべきこと〜江上視点〜 月曜日になって 学校に向かう｡ 新しい決意と共に｡ 太陽が眩しい｡ 私の中の崩れてしまった太陽も ｷﾗｷﾗと輝き 私に暖かい日差しを 届けてくれている｡ 学校に着き 気合いを入れて 教室のﾄﾞｱを開ける｡ ･･･まだ来てないか｡ 自分の席に着き 荷物を片付ける｡ すると教室のﾄﾞｱが開いた｡ 私の心臓は 緊張でﾄﾞｷﾄﾞｷいっている｡ 入ってきたのは 私が待っていた人ではなかった｡ なんだ･･･｡ 違う人か｡ っと息を吐き出した｡ するとまた 教室のﾄﾞｱが開いた｡ あっ･･･！ 私は､小走りで駆け寄る｡ 西村くんに私の気持ちを伝える前に やらなきゃいけないこと｡ ｢香奈･･･！｣ そう｡ 私がしなくちゃいけないことは･･･ 先に香奈に 私の気持ちを伝えること｡ 香奈は､ﾋﾞｯｸﾘした顔で 私を見ている｡ ﾋﾞｯｸﾘして立ち止まったため 後ろにいた子が ｢香奈〜？どしたの？｣っとひょいっと 教室の中を見た｡ 私の顔を見た瞬間 私を睨みつけて言った｡ ｢何？香奈に何か用？｣ すると香奈が 我に返り その子をなだめる｡ ｢実穂！ 大丈夫だから｡｣ 私を睨みつけてきた子は実穂だった｡ 実穂が言う｡ ｢分かった･･･｡ 香奈がそう言うなら 私あっちに行っとくね｡｣っと 香奈の席を差した｡ ｢うん｡ごめんね実穂｡｣っと香奈が言うと 実穂は､また私を睨み ｢香奈に次なんかしたら 許さないから！｣っと言って去っていった｡ 香奈は､ため息をつき ｢ごめん｡ それで･･･何？｣っと言った｡ 私は｢えっと･･･､ 香奈に話したいことがあって･･･｡ 今日の放課後 ･･･一緒に帰ってくれないかな？｣っと恐る恐る 話を切り出した｡ 香奈は｢･･･｡ うん｡分かった｡ 私も話すことあるから｡｣っと言って俯いた｡ 香奈が私に話･･･？ 何の話だろ･････？ ｢じゃあ､放課後にね｡｣っと香奈が言ったので 慌てて返事をした｡ ﾎｰﾑﾙｰﾑが始まり 私はまたさっき香奈が言ったことを 考え始めた｡ 西村くんに関係することかな･･･？ 諦めろって言われたら どうしよう･･･？ 私は､頭を横に振った｡ でも､決めたもん！ これ以上大切な人を 自分に嘘をついて 傷つけたりしないって！ 嘘ついて傷つくのは 自分だけじゃないんだから！ 気が付くと 放課後になっていた｡ 香奈がこっちに 歩いてきた｡ そして私の名前を呼んだ｡ ｢瑠衣･･･｡｣ 前へ |次へ |
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