《MUMEI》
恋敵…!?
琉聖Side
「わりぃまたせたな…のえる」

「全然まってないよぉ」

のえるが腕を組もうとしたから…。

「気安く俺に触るんじゃねぇよっ」

とのえるを押す。

「なんでよっいいじゃない!」

と負けずに言ってくるのえるに…。

「用件だけ言え…てめぇにつきあってるほど、俺は暇じゃねぇんだよっ」

と強気に言ったけど…。

「えーいいじゃない!どっかカフェに行きましょっ」

とまた腕を組んでくる。

「ここで言え!瑠花が待てんだよっ」

「えー瑠花なんてどうでもいいじゃない!」

とのえるが言った瞬間…いつもより低い声で…。

「てめぇっ今何て言った…」

「…」

「ぶっ殺されてぇのか?」

「…瑠花の何がそんなにいいわけっ!」

とのえるが叫んだ。俺は冷静に…。

「てめぇが持ってないもんをすべて持ってんだよっ…もちろん、

てめぇが持ってるヤツはちゃんと持ってるがなっ」

と言い捨て、のえるに背を向けバイクにまたがったら…。

「…ちょっ待ってよ」

とのえるが追いかけてくるが、気にせずバイクを走らせ瑠花が待ってる倉庫に向かった。

瑠花Side

琉聖のバイクの音がしっ流星が部屋に入ってきた。

「瑠花、おい瑠花」

「あっお帰りなさい」

と笑顔で返すと…。

「お…おう…何か良いことでもあったのか?」

と聞かれ、首を振り笑顔で。

「違うよっ琉聖が居るときは、笑顔でいたいなって…」

「俺がいないときは?」

と不思議そうにきかれたので…。

「琉聖が居なかったら寂しくて笑えないよっ」

と言うと、突然抱きしめられ…。

「…そっか、今日はかわいいじゃないか!大スキ…瑠花」

「ほんと!私も大スキだよ」

ごめん。

琉聖…ほんとは琉聖の機嫌を損ねさせたくないから…だから笑わなきゃ…。

琉聖Side

おい…なんで嘘を言うんだよっ。

俺は瑠花のことなら何でも分かるんだよっ。

嘘つかないでくれ…俺を暴走させないでくれ…。

「おいっ瑠花送る!行くぞ」

「うんっ今いく」

と言いバッグを持ち、琉聖の後を付いて行く。

琉聖のバイクに乗り、家まで送ってもらうと…。

「じゃっまた明日なっ」

「うんっおやすみなさい」

と言い琉聖が行くのを見送り、家の中に入る。

と同時にのえるちゃんからメールがきた…。

「……」

琉聖Side

今日学校が終わり倉庫に向かってたら、瑠花の様子が変だ…。

「どうしたんだ?」と聞いても、「ううんっ何でもないよっ」しか言わない。

学校で何かあったのか?

瑠花Side

昨日のえるちゃんからメールが来た。

その内容は…

(明日話があるから、朝屋上に来て)

と至ってシンプルなメールだった、私は何も気にせず行った。

そしたら突然…。

「あんたが悪いのよっ」

「えっ何のこと?」

「琉聖さんの機嫌を損ねるから…」

「…」私は言い返せなくなって、黙っていたら…。

「私だったら、もっと上手にやるのに…」

と言いはなち、勝ち誇った顔でニヤっと笑った。

「…」

私は何も言い返せず、下を向いた…。

そしたらのえるちゃんは何も言わず屋上を後にした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫