《MUMEI》
昴とすばる 嵐side
「「―――…」」

だ、ダメだ…話す内容がない!!

「あのさ…」

「はぃ?」

「…お前、彼氏とか…いんの?」

「…居ません。」

「そ…そっか」

「そういう嵐先輩は?」

「…ずっと、好きなやつならいる。」

「へー…告白とかしないんですか?」

「あぁ、まだな。」

「まだ?」

「ぁやっ!!何でもない」

「これ、秘密の話なんですけど、私保育園の時、二つ上の"昴"くんのこと、未だに好きなんですよね…」

えっ…まぢかよ…やっぱりこいつ…

「幸には爆笑されましたけど」

やばぃ…俺今17だけど咲嵐さらいたい…
あ、因みに誕生日は3月だからまだ、17歳…。

「ぃや、俺はその咲嵐の好きなやつ、羨ましいと思うけど?」

俺なんだけど…

「…そぅいってくれたの、先輩が初めてです…。」

「そいつの名前とかまだ覚えてんの?」

「当たり前じゃないですか!!」

じゃー言ってみろよフルネームで!!

「嵐 昴くんです。」

「へ、へー…苗字一緒だな。俺と」

「はぃ!!だから最初ビックリしました!!」

「ぇ、スバルって漢字?」

「はぃ」

「ふーん」

「何ですか…?」

「別に?」

「彼とあったらキッ―――…」

「―――…わりぃ…」

「き…す…?」

「…あぁ」

「なんっ…ヒクッひどっ…ヒクッい…」

嵐 昴は俺なんだよ…

「実はっ」

「っ!!先輩なんか大っ嫌い!!」

「おっおぃ!!」

あぁーー…

「昴?」

「おぅ…」

しかたねぇ…

謝るか…

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