《MUMEI》
自分のイライラは相手の想定内で
タララララ〜
チェックメイトの音楽がさっきから鳴っている。
これで七回目だ。
暇潰し用に、パソコンのデータをいじくってチェスの強さに超上級を追加したのだ。
強いとは分かっていたが流石にここまでとなると、逆に腹が立ってくる。
俺はイライラしながら、チェス画面を消し、パソコンもシャットダウンした。
はぁ〜っ、と溜め息をつきながら、携帯のメール&着信履歴を調べる。
数回電話が入っていた、ただそれだけ。
しかも、上司から・・・
休みの日位仕事は忘れさせてくれと言いたい。
しかも、ご丁寧に伝言まで・・・
一瞬、携帯を折ってやろうかと思っていたが、渋々伝言に耳を傾けた。
「おい!拓也!お前、この大変な時に何処行ってやがる!」どうせ、仕事を俺任せにして自分はキャバクラに行く、毎回おんなじセリフを使うなよ・・・
だが、次に言われた言葉に俺は唖然とした。
「愛菜ちゃんが拐われたんだよ!これは、本当の話だ!返事待ってるからな!」うーん、確に、声のあらげかたもふざけてる感じでは無かった・・・
信じるべきなのか・・・?

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