《MUMEI》
失ったファースト キス 咲嵐side
最悪…。昴くんとの約束…

「ぅゔ…」

「咲嵐…?」

へ…?

「やっぱり、どうしたの?こんなとこで泣いて」

「幸ぃ…」

「そんな顔しない。せっかく可愛いのに。」

「可愛くはないけど…。」

――――…

「そっか…」

「でも、私…不覚にも嵐先輩に昴くんを重ねちゃって…」

「にてるの?」

「ぅん…何処と無くだけど。」

「そっか…」

"実はっ"

「あ…そう言えば、嵐先輩…何か言いかけてた…」

「その話、聞けばキスのこと納得したかもよ?」

「どんなこと言われても、納得は出来ない…」

「そぅ…けど、先輩の言い分も聞くべきよ」

「ぅん…明日、謝る。」

「そうしなさい。」

幸に相談して少しきが楽になった…

次の日――――…

「あ…らっ」

「咲嵐…」

「はぃ…」

「3月1日…」

「え…?」

「…あと、二ヶ月後俺誕生日だから…」

「…プレゼントですかぁ?」

「あぁ、頼む」

「はぃ」

許した訳じゃないけど、嵐先輩には叶わない気がした…

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