《MUMEI》
五文字の愛言葉 昴side
「えっフッたんですか!?」

「だって…」

「バカじゃない!?」

「バカって!!」

「あのこ、ずっと約束に拘ってる…一日も約束の彼を忘れたことなんて無かった…どんなにかっこよくて、どんなに性格がよくて、どんなに強い人でも平気で捨ててきた。」

「っ―――…」

「だって。昴」

「…」

「正直なところ、先輩を約束の彼と思ってないからあのこ、先輩より約束の彼の方が好きみたいよ?」

「あらま、昔の自分に負けたな〜」

「ぅるせぇ!!」

「もぅ…言ってあげたらどうですか?」

「ほら見ぃ、幸ちゃんにも言われた」

「っ――わかったよ!!ゆーよ!!」

ったくよぉ!!

放課後―――…

「幸…これどういうこと?」

「っ――…」

咲嵐に歩みよる

「せんっ」

ギュ―――…


「えっ…」

「実はさぁ、俺も…咲嵐のことを"ずっと"好きだった…」

「ずっと?」

「"18になったら迎えにいく"って言ったけど、もぅ…待ちきれねーや。愛してる。」

「どう…ゆう…こと?」

「俺の名前は…嵐 昴…ごめんな…黙ってて」

「嘘…昴くん…?」

「あぁ…咲嵐」

やっと胸の支えがとれた…
強く抱きしめて…もう二度と離れたくない…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫