《MUMEI》
桜李…?
 琉聖side
俺が桜李かっ?と聴いたら、瑠花は黙ったままだった。

俺は苛立って近くにあった椅子を蹴り飛ばした。

そしたら、瑠花がビクッとなった。

俺は頭を冷やすために瑠花を部屋に残し外へ出た。

部屋を出たあと、幹部の奴らが「何かあったのかぁ?」とのんきに聴かれたけどお構いなしに外に出た…。

 瑠花side
…。琉聖を怒らせてしまった。どーしよっ。

考えてもきりがないので落ち着かせるためにも桜李に電話をかけた。

トゥルルルルル…

「もしもしッ」

といつもと同じ元気な声が携帯から聞こえてきて、緊張がほぐれ涙が溢れだした。

「うっ、桜李ぃ?」と嗚咽のまじった声でしゃべると。

「おうっ!どうしたんだ、琉聖に何かされたのか!」

と何かをさしったかのように聞いてきて、私は…。

「私がいけないのっ!琉聖を怒らせたから!どうしたらいいのぉっ…」

と言ったら。

「お前は悪くない!今から会えるか?」

と優しく言ってきて、「…ぅんッ」と今にも消えそうな声で、返事をした。

桜李との電話を切ったすぐに…乱暴にドアが開いた!

そこには琉聖が立っていて…。

「誰と電話していたんだ!あぁッ」

とキレ気味に聴いてきた。「…」答えれなかったら。

「どうせ桜李のヤローだろ」

「えっ…聞いてたの」

「ばっか!俺がお前のこと分からないとでも思っているのか!あまく見くびるな」

と声を張り上げて言った。

「お前はここに居ろ、俺は今から桜李の野郎の所に行ってくから待っとけよ」

「えっ何で?桜李は関係ないじゃないっ」

「お前は゛アイツ゛をかばうのか」

とまたもや悲しそうな顔をして言った。

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