《MUMEI》

沢田家の引っ越しを手伝ったんだ

母親は、物凄く遠慮がちだったけどね

スナックに勤めてた母親に、ストーカーしてたしオッサンが居たんだ

間に入って、話をつけた

素人丸出しの母は、絶好の獲物だったんだろうね
その辺の中年女性と比べたら、綺麗だし
無防備だし
金持ちの奥様って雰囲気が漂うから、水商売では物珍しがられて、当然

ヤれると思われたんですよ

俺、平然と、そう話したんだ

疲れはててた
肉体的にも、精神的にも

見てわかるほどだった

でも、今は、笑顔が見れる

貴方のお母様を、主人が……

その、言葉に
死んだ者より、生きてる人、ですよ

そう、答えたとき
泣いてたな

急に辞めることになった、スーパーと、スナックに出向き、俺がしゃしゃり出たんだ

話をつけた
もちろん、給金も、しっかり払わせた

有無を言わさぬ態度でね

母親の仕事は
ラブホテルの従業員だ

寮もある

この、寮は、俺の系列の不動産物件なんだ
寮として、貸し出してる

竜也の系列の会社にね
そう、ラブホテルは、竜也の系列の会社なんだ

訳あり女性が多く働いてるけど
心根は、悪くなさそうだしね

当座の資金も貸したんだ
証文は取らなかった

下心あって、やってますから、気にしないでください

笑顔で話して俺を、驚き見てから
娘を見た母親に

自分の身は自分で守るわ
心配しないで、お母さん

俺を見ながら娘は、そう言ったんだ

笑顔が見える

希望があるから、笑顔があるんだよな

一から出直しよ、お母さん
私も働くから、心配しないで

そう、娘にも、バイトを紹介したんだ

まち子の旦那の会社の、書類整理だ

まち子を借りちゃってるから、手薄みたいでさ
強引にねじ込んだんだ

ハワイから戻ってきた女たちは

ノブ兄、寝たんでしょ?!

と、イズミが、叫び

そうに決まってるわ!
敵だった女よ!

と、アサミがふて腐れ

私も、敵だったよね

と、アカネが、話し

そして、まち子が

竜也さんも、敵だったものね

と、言ったんだ

……私くしもですね

アカネの、母親の言葉

とにかく、決定ね
見てればわかるよ、敵対するかどうかはさ

軽く話す俺に

憎くないの?

と、アサミが聞いたんだ

飢えてる人の前に、財布を置いといたら、取っちゃうよ
でもね、取ったからって、その家族に死ねとは言えないよね
立ち直れなければ、見捨てればいい
仲間にした覚えはない、きっかけのひとつになるかどうかだよ

そう、話したんだ

女に甘いのよ、ノブ兄は
でも、決定されたら従うわ!

そうね、決定と、言われたら、やるしかないもんね

取り合えず、合意は得れたようだったけど

見てきたわよ、貴方が抱いた、青い目の女の子
美形よね、ヤリチン

まち子の言葉で、俺、なぜが、責められだして

アカネと、アカネの母は
帰ったんだけど……

まさか、まち子がレズするなんて…

ノブ兄、アカネは抱いたのよね?
逃がさないよ

そうよ、ノブ兄、安全日だからね、私もイズミも
満足させてくれなきゃ、死んでやるからね!

これも、セクハラかな?
逆セクハラ?
人生初だな、女三人となんて

もう、なんも出ないよ………

暫く、女、要らないかも……

でも、気心知れてる人とのセックスは
いいな

癒される気がするよ

変態行為をしてもさ

そう、思ったんだ

……………

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