《MUMEI》

慣れって恐いね

軽薄そうな服装、派手な髪型
用意されてた服に、すっかりなれてる自分が居るよ
冬でも胸元のボタンを開けて、シルバーのネックレスを見せてる

なるべく、人付き合いは避けてきた

けど、面と向かって誘われたらな

秘書課の稲森さんと、デートか

こんなもんだろな、
鏡で髪を整え、コートを手にして玄関を出た

エントランスの郵便受け
また、チラシが散らかってるよ
ほっといても、管理人さんが片付けるんだろうけどさ

床に置かれた段ボールのゴミ箱に、落ちて散らばってるチラシを集め、入れたんだ

土曜日の夕方だった
街は、クリスマスイルミネーションで、きらびやかだ

電車で移動した
酒飲むから、車じゃね

尾行されてる………たまに、気付くけど
あえて、気づかぬふりをしてるんだ
尾行を気にしてると悟られたくないからね

しかし、稲森さんも、派手だね
真冬だよ、胸の膨らみ見せてるよ
誘われてるのかね?

レストランで食事して
その後、バーに行ったんだ

やたら、俺の事を聞いてくる
まるで、何かを調べてるようにも、感じるな

お誘いムード全開かよ

オリンピック公園を、散歩した
寒そうにしてたから、手を取り、俺のコートのポケットへ

そして、人影まばらな道から外れ
木々に囲まれた奥へ

大胆ね

誘ってたろ

こんな場所で?

嫌かい?

すでに、パンストと下着は下げられてる

ヌチャヌチャに、濡らしてる

指二本、楽勝だ
かなり、やりこんでるのかね?

あっ

木に手をつかせ、尻をつき出させた

冷たい空気の中、割れ目からは湯気が出てるってぐらい、火照ってた

肉ビラか、育ってる
肛門も、経験アリの穴してらぁ

クンニしてるときは、普通に感じてたけど
肛門を舐めたとき、一瞬振り返ったんだ

構わず愛撫して
そのまま後ろから貫いた

緩いね、子供産んではなさそうだけど、かなり使い込まれてる

アベックが俺達を見てたけど、構わず続けてた

そしてら、アベックが、俺達から見える場所で、同じ様な事を始めたんだ

稲森さん、2回目の大きな波で、また、果ててたんだ

俺も、逝くよ、出すよ!

あっ、待って

俺から離れ、しゃがみこみ、パクンとくわえたんだ

稲森さんの、口の中へ放出した

慣れてるなぁ
いつも、こうやって、口で受け止めてたんかね?
ってことは、生でしてるんだよな

上目使いで、俺を見ながら舐めてた

飲み込んだのかな

服を整え、歩き出したんだ

アッチのカップル、ゴムしてたね

やらしい笑顔を見せ、そう言ってた

うん、生は嫌か?

…………中に出そうとした?

ん、いいなら、そうしたかったかも

ダメよ………初めてのエッチが野外だなんて………遊び人でしょ?

………社内では、避けてたんだけどさ
魅力的すぎてね

くすっ、お世辞、上手ね
終電、無いわね、もう

稲森さん、そう、言ったんだ

……………

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