《MUMEI》
木曜日
昨日、圭ちゃんと会った。

でも、圭ちゃんは、そんなこと覚えてもないかも知れない。

あたしは、赤の他人だから・・・。

圭ちゃんにとって、あたしは他人。

記憶を失くした圭ちゃんは、あたしのことを覚えていなかった。

もう、親友ではなくなった。

もう、海には行けないし、寒いクーラーの下で眠れない。

あたしのことを『なっちゃん』って呼んでくれない。

あたしが『圭ちゃん』って呼んでも、反応してくれない、きっと。

あたしの味方は、どこにいるの・・・?

!!

圭ちゃんのお母さん・・・がいる病院に行こう。

きっと、味方ができるはず。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫