《MUMEI》

祐樹が家庭科室の扉をスライドさせ開けたそこには・・・・・

「え・・・なにこれ?」

「うっ・・・」

そこにはまさしく地獄といえる光景が広がっていた・・・

この世の者とは思えない化け物、それはヒキガエルの頭にピンク色の触手が生えた生き物だった・・・
その名状しがたい生き物はかつては人であったであろうもの

(それは生皮をはがされ太ももや腕などいたるところに包丁やナイフ、フォークそれに箸が突き刺さっており至る場所から血が滴り落ちていたそして声が出せないようにのど仏のあたりが軽く潰されているのがわかったそしてまだ微かに息をしているのがわかった・・・)

にスプーンを突き立てて恍惚に浸っているようだった・・・

その時

<う゛う゛あ゛ぁぁぁあ゛ぁ・・・ぎみだちぃい゛だずけでぐれえ゛ぇぇ>

人だったものは2人に気づき助けを求めた・・・

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「うわぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!」

祐樹と優奈はその声を聞きわれに返り一刻も早くこの場から立ち去ろうと走り出そうとするが2人とも足がもつれてうまく走り出せなかった・・・
その間に化け物は人だったもの、の顔に菜箸を勢いよくつきたてて2人のほうに向く・・・
菜箸の刺さったそれは少しの間痙攣し、そして動かなくなってしまった

「九条立てるか?」

「大丈夫・・・・」

2人は得体の知れない化け物やまじかで見る初めての人の悲惨な死そんな恐怖に支配されつつも立ち上がったが、すぐそこにまで化け物が迫っていたのだった

「早く逃げるぞ!!」

「う、うん!」

そうして走り出そうとしたとき・・・
化け物が飛んできて前方を塞いだのだった・・・

「くっそぉ!!おまえは何なんだよぉ!!」

そういって傘立てにあった傘を持ち祐樹は化け物に立ち向かって行ったその行動に化け物は少しひるんだ

「祐樹くん!」

「九条!!いまだ逃げろ!!」

優奈は何も言わずに走っていった

祐樹は九条の走っていく姿を見てほっとしていたがその時化け物がその手に持っていた包丁で太ももを刺されそのまま引き裂かれたのだった

「うぎゃぁぁぁぁぁっぁあっぁああぁぁぁあぁ」

足に激痛が走る血が吹き出し骨が見えるほどに傷は深かった・・・
祐樹は激痛で動けない化け物はどんどんと近づいてくる

「く、くるなぁ!・・・来るんじゃねぇ!!」

祐樹は来るなと叫んでいたがそれを無視して化け物は近づいて行き・・・
祐樹がへたりこんでいる場所まで行く・・・

ベリッ・・・・ベリベリッ・・・
「ぎゃあぁぁぁっぁあっぁぁ」

化け物は祐樹の皮を剥ぎ始めた手始めにといわんばかりに・・・
そして祐樹は先ほど居た人であったものと同じ・・・
いや、それ以上に悲惨な状態に弄ばれていた・・・
そして祐樹は最後に化け物がこの世の者ではない声で何かをつぶやいてるのを聞いた

『 暗黒の・・・・ファラオ・・・万・・・歳 ・・・ニャルラト・・・・テップ万・・・歳 くとぅる・・・ふ・ふた・・・ぐん にゃる・・・らと・・・てっぷ・つがー・・・しゃ・・・めっしゅ・・・しゃめ・・・・っしゅ
 にゃる・・・らとて・・・っぷ・つ・・・がー・・・くとぅ・・・るふ・・・ふたぐん 』

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