《MUMEI》 「フフフ・・・・。何ともお気楽な方々だ。想像力の無い人間とは困ったものですな」 白衣の男が嘲るように言った。 途端に部屋内に広がるざわめき。 「何だと、貴様!」 仮面の一人が口汚く罵ると、他の仮面も便乗して白衣の男を攻撃し始める。 「たかが一研究者の分際で一体何様だ」 「貴様いつからそんなに偉くなった? お前の首などいつでも好きな時に切れるんだぞ!」 「どうぞ、ご自由に。」 白衣の男は全く動じず、 「しかし、これだけは言わせてもらおう。どんな良薬も用法を誤れば猛毒になる事を。ましてやコントロールのできない巨大な力は百害あって一利無し!!」 前へ |次へ |
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