《MUMEI》

タレントになってたミカも、マスコミに責められてた

竜也の系列になった、パチンコチェーン店のコマーシャルでデビューだからだ
そして、竜也がよくいく、クラブで働いてた事も、流れてた…

ヤクザにだって、よい人は居る!
警察にだって悪い人居るじゃない!

ミカの言葉が波紋を呼んだんだ

良くない、発言だ

でも、驚いた
伊藤弁護士の力なのかな

知事が、マスコミの前で
俺を、評価したんだ

経済の発展、雇用の促進
マトモな事をやってるじゃないか、って

時を同じくして、警察が、少しだけ、過去の犯罪を公表したんだ

内部に、暴力団と関わってる組織があり
大きな犯罪があった、と

そして、俺の家族が狙われた
父も、母も、他殺だった、と

すでに、関係者は処罰されてるが
国家の機密にも関わるので、裁判員裁判ではなく、最高裁で、裁判される、と

異例な事だよ

驚いたのは、その後だった

俺と竜也は、幼い頃からの友人で
職業や家系がどうとかの付き合いじゃない

そう、報道されてた

大きな力が、火消しに回ったんだ

隠蔽するのではなく
事を表に出して

………何かが、変わったんだ
この国の、何かが

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫