《MUMEI》

お医者さんが来てくれたんだ

インフルエンザたって…

……41度も熱あった…
熱だしたのなんて、久々だよなぁ
どうりで、なんか調子悪いなって…

やたら、豪華な部屋のベットで寝かされてたんだけど
廊下が騒がしいんだ

まさか、春彦が毒盛ったとか、医者が俺に何かしたとか……

なに、騒いでんの?

ノブ、起きちゃダメよ

まち子さん、移るわ!
貴女が倒れたら困るでしょ?!

なによ、私の弟よ!
敵だったマリエさんには、まかせられないわ!

菱和の客人です!

体力温存させなきゃならないなよ!
濡らしてる女にまかせられないわ!

失礼ね!、自分がかまってもらえないからって!

言ったわね?!

止めてください!
中立な私が、看病いたします!
お母様は、子供たちの面倒も有りますし、
妹さんたちに、移すわけにはいきませんでしょ
私は、無職みたいなものですから
ノブ、寝てましょう
さ、ベットに戻って

………移るよ、レイ…

ひとりにさせれないわ、変よ、最近の貴方は………

レイ、頼んだぞ
何かあれば日本が揺れる

兄さん、女には政治なんて関係ないの
折角の機会よ、堅気のパーティー楽しんでて

そうだな
ノブに気を使わせないためにも、楽しんでくるよ

ひとりで大丈夫だよ…

そう、言ったけど、レイが付き添ってくれたんだ

大袈裟だよ、医者も、3人呼んでさ…

薄暗い部屋で、レイの気配が近くにあった

……喧嘩してるのかと、思ったよ
毒盛ったとか、さ

誰も、思わないわよ
もし、そんなことあったら、兄に殺されるわ
初めて見たわ、兄が、他人に必死になる姿…

ベットまで、運ばれちまったなぁ
借りが出来ちまった

………お薬、利かないね、まだ、熱いわ

レイの手、冷たくて気持ちいいなぁ

頬から喉にかけて、レイの手が、俺に触れてた

眠って、明日には、楽になるわ、きっと……

………うん

何だろう、不思議だな

レイの気配、違和感を感じないや

…………寝よう、倒れてる場合じゃないけど
今は、眠ろう…

……………

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