《MUMEI》

奇妙な、同居?生活が始まった

たくさん買い物したんだ

ノブは、モノトーンが好きなんだね
コンクリートの壁に黒いテーブルでしょ?
ヤクザみたいね

笑いながら言う、レイに、笑っちゃうんだ

ん、そうかなぁ?
服もまち子が揃えてくれたから
家具もさ

どうりでセンス良いと思ったわ

んだよぅ

似合うよ、スーツも、
でも、普段はね、買ってあげる

いいよ、自分で買うよ

買ってあげたいの
ね、寝室は私好みにしていい?

うん

オイルヒーターって、いいね
ほんのり暖かくて
知らなかったぁ、あんな良いものだったなんて

コンクリートの壁だから、寒々しいよね

………ノブの心みたいね
固くて、強固なんだけど、色がないのよね
…………ほら、次のお店行くわよ

あ、うん

サラッと、凄いことを言われた気がした

まち子が用意した、四駆のでかい車で、出たんだけど
車内が荷物でいっぱいだったんだ

低層マンションの、ガレージから、階段を上がると、ドアがあるんだ
そのドアを開くと、玄関の中に繋がってるんだ
荷物運びは、俺の役目かぁ

なん往復したんだろ?

キッチンが、華やかになってた
そして、トイレも

あんまり女の子っぽくてもね、これなら、良いでしょ?

うん、センスいいよ

くすっ、ノブが悪いのよ
楽しいなぁ、新婚さんみたいだね、私達

じゃぁさ、夜もさ…

ダーメ!
簡単に、やらせてあげないよ

キスはいーだろ?

あ、片付けなきゃ、ん、

薄いのに、柔らかい唇

ついばんで、そして、舌を求めたんだ

少しだけ、自由にさせてくれたけど
押し退けられた…

…すぐ、舌入れたがるんだね

少し膨れっ面して、レイが、言ったんだ

……もっと、好きになりたいな

……なってくれたら、エッチさせてあげるよ

そう、レイは言ったけど
また、強引に唇を求めると、俺の舌を受け入れてくれてたんだ

ウエスト、細いよなぁ
お尻は…
あん、もう!エッチ
同居でしょ…………

はーい………

触ったら、怒られちゃった

……………

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