《MUMEI》
ツバキの承諾
「俺はこの国をしきっている ツバキだ!!ここになんのようだ!!」

ツバキは声を荒げていった。

「俺はナヤ子姫のことで用が・・」
そこまで言ったとき、椿の体がビクッとなったのがわかった。

「や・・・やめろ・・・どうせ・・どうせお前も」
「?」
「どうせお前も金とか体目当てなんだろ!!・・・すまない ナーヤのことだったら帰ってくれ」

そこまで言ってツバキは家に戻ろうとする。 でもオバタ王子は、ナヤ子姫のことを諦められず、椿の腕を引く。

「うわっ!!・・・なんだよ まだなんか用か?」
「俺は・・・俺はナミナさんに言われてここに来たんです」

ツバキはナミナという言葉を聞いたとき 意外そうな顔をした。
「そうか・・・ナミナからか・・・」
と、ぼそりとつぶやいて 腕を振り払う。 そして

「いいよ。ナミナが言ったんだろ?ナミナが認めたんなら本物だ。入れ」
と、そう言って 扉を開けてくれた。

「あっ・・・ありがとうございます!!」
二人は王宮の中に入っていった・・・。


「皆、僕・・・マトの存在忘れてない?」

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