《MUMEI》

おい、電話だ
シヨンベン垂らしてねーで、電話しろ!
メグミ、聞こえねーのか!早くしろ!

ユウサクが、叫んでた

その時、まち子に着信があったんだ

はい………そうね、取り込み中よ
…………そう、わかったわ、アサミ、お願いね

まち子が電話を終えた

けど、メグミと呼ばれた女は、スマホの画面を上手にタップ出来ずに、まだ、電話を掛けれてなかったんだ

貸せ!、役立たずが!

ユウサクが、メグミと言う女から
電話を奪うように取り上げてた

ノブ様、準備が整いまし
明日の朝一番で、日本に対し経済制裁を加えます
それから、友好国から軍隊の支援を、アサミが取り付けましたので、ご報告しておきます

まち子の言葉に驚愕しながら
俺らを見たまま、ユウサクが電話をしてた

鮫島一家なら、壊滅させたぜ

竜也の声に、ユウサクの顔色が変わったんだ

か、かして、お父様に

メグミがユウサクから電話を取り戻し、錯乱しながらも、通話してた

もしもし、お父様、助けて!………
……………そんなぁ、お父様、お父様!

通話が切れたようだ

桜田大善の娘、メグミね
大善は、更迭したわ
本家からも破門されたそうね

そんなぁ!

神谷をナメ過ぎよ!……
無くなれば良いわ、こんな国

まち子の言葉に、しゃがみこみ、電話を落としたメグミ

ユウサクが、何処かに電話してた

廊下から、着信音が聞こえた

ふっふっ、来て、くれたようだ
形勢、逆転だな

不適な笑みを浮かべる、ユウサク

まち子が緊張した、顔を見せてた

竜也が、リボルバーの激鉄を起こすと
金属の音がし
弾装が、回った

携帯電話を持ち、入ってきた男

誰だ、よく、入って来られたな?

竜也の言葉に

マグナムか、物騒だね、敵対するつもりはない
引き金を、引かないでくれよな

誰だと聞いてる!

公安の、桜田だ

公安?!

竜也が、聞き返してたが、桜田と名乗った男はユウサクを見て

諦めろ、大佐の舞台は洋上で壊滅させた

な、ほ、保安庁にそんなことが?……

海上自衛隊だ
お前はテロリストだ、国の本気と、戦うか?

な?!…………

うちの組員を、どうしたんだ?

竜也が、現れた桜田に聞いてた

道を開けてくれたぜ、彼女と一緒に来たからね

ゆっくり、部屋に入ってきた、レイ……

目を、俺と合わそうとして、でも、何度も躊躇ってるレイに

動けるの?、なら、手伝って

は、はい

やっと、目を見てくれたね、レイ

…………また、逸らす

わたし…………わたしは…

結婚するぞ、コイツらを、うちのめしてからだ、手伝ってくれ

は、はい、ノブ………あの

黙って付いて来い!

はい

うん、それでいい

ぁぁ…………

レイが、俺を見つめたまま、泣き出してた

……………

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