|
《MUMEI》 桜田のお爺さんと、話してた 見透かされてる 図星だったんだ ノブ、お前さんの思いは、そんなとこじゃろてな じゃがな、想いは同じだ 真相を知る、多くの者が、ヌシに賛同しとる ヌシに、頼っておる 国が人を殺めても、罪にはならんじゃて じゃが、しかし、戦争と考えれば、納得もいくじゃろ… 大善は、マヌケじゃった 金村のユウサクも、また、同じじゃて 皆がなし得なかったモノを、お前さんにデキルはずもない、 そう、たかを、くくったんじゃろのう… 国の矛先が、ヌシに向くことは、まず、ないじゃろが 目の前で大善が死に行く様を見とる 信用は、しないじゃろな それこそが、距離を保てる糧となるのじゃ 戯れは、新たな歪みを生む………そうじゃろ？ ……………返事をしなかったんだ 辛い思いを、させるのう、許せ、ノブや 想い、か………… お爺さん、悪いけど、女の事で、頭がいっぱいでさ… ヨーロッパの会合、まだ、終わらないの？ 頭が良いのう、幽閉されてるのを理解しとる 争いが好きな訳じゃないよ わかっとる、みな、わかっとる だからこそ、今、皆が動いとるんじゃ カジノ、行ってもいい？ 退屈でさ お連れしよう ワシも久々に、出張るとするかのう ………………ルーレットのディーラーの、手元が狂ったんだ ３０億円の勝負、６０億円の勝負 そして、１２０億円の、勝負 全て、倍掛けだ お爺さん、はしゃいでたなぁ 子供みたいにさ 俺、勝ち分を、この国に寄付したんだ 町は綺麗だし、整備も行き届いてるけど 生活ゴミの問題が…… 高温で加熱処理し、コンクリートの一部となる施設を作ったらって 菱和の技術に有るんだ 話はトントン拍子に進んだんだ 非公式だけど、もう、事実上の決定だよ カジノに、政府高官が集まり、国王の承諾も受けた 一応議会に提出されるけど… 一晩で、話が決まるとはのう、やはり、ノブの力じゃな 皆がお前さんに注目しとるからじゃろてのう お爺さん、あのディーラーさん、心配だよ ムフ、若いのう、乳の大きな娘さんじゃったのう そうじゃなくて！ よしよし、取り計らってみるとするかいのぅ あ、爺さん、ちょっと…… 絶対、勘違いしてそうだよ… ………… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |