《MUMEI》
鬼畜な攻め御主人様×執事
*アダルト表現あり。


天井から下がる鎖に両手首を一纏めに括られる。一糸纏わぬ姿で吊るされ足下には、アンティークな豪奢な肘掛け椅子。
それは、御主人様の父上、私にとっての初めての御主人様の愛用だった椅子。その肘掛けに、片足ずつ跨がされ、深く腰を落とす形で革のベルトで固定されている。

両胸の敏感な粒には、絶妙な位置に貼\り付けられたローターが唸りを上げ快感を継続的に与えられている。
すっかり立ち上がり、先走りに滑る私自身の根元をきつく戒めるのは、前御主人様愛用のアームバンド。
そして、御主人様が握る私の秘孔を侵す物…それは、前御主人様愛用のステッキだ!杖の部分は純銀製で、柄の部分は球体の前御主人様の誕生石アメジストで誂えられた物。
そのアメジストが、今私の秘孔の中を蹂躙する。

『ひっ…あ、うっあぁぁっぅ…』

ゴリゴリと冷たいアメジストに前立腺を擦られ押し潰される。強すぎる快感は痛みにもにて…私は目尻に涙を浮かべる。

『刈谷?御父様を思い出してるの?』

秘孔を責めるステッキが際奥を突く!

『あ、がががぁぁ…いっ、ぐぅぅ…』

御主人様の美しい瞳に哀しみと憎しみの色が混ざる。その瞳に、胸が締め付けられ、産まれる罪悪感。
目尻に溜まる涙が溢れる。その涙を、空いた指で優しく拭われる。たったそれだけの仕草。

解っている。本来、御主人様はお優しい方なのだ。ただ……私を愛しすぎただけ。故に、私の初めてが、ご自分ではなく、前御主人様なのが許せないのだ。血の繋がりのある父上だと言う事が。

だから、毎夜こうして、前御主人様の愛用の道具で、私を侵すのだ。私の中の前御主人様をいましめる様に…繰返し、私が失神するまでに…。

『刈谷の御主人様は誰?』

御主人様が囁く。毎回同じ質問。繰返し、壊れたテープの様に繰返し。

『鷹…哉様で…す。御主人様…』

私が答える。毎回同じ応え。繰返し…意識を手離すまで繰返し。


執事を愛しすぎた御主人様と、愛を信じて貰えない執事の哀しい情事。



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読んでいただいてありがとうございましたm(__)m

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