《MUMEI》

どした?
また、言い訳か?
片腕がないから、とかよ………
お前はレイに負けたんだよ
レイの美しさの前に、自分から降りたんだよ
だから、どうせなら、黒田を使ってやるとか、浅ましい考えになったんどろうよ
レイは、バカじゃない
お前のそんな考えは、見ぬいちまうまうさ

昔話を聞いたのか?

いいや、聞かなくてもわかる
お前は知らねーだろ?
感じてくると、薄紅色に染まる、レイの肌を
綺麗だぜ、物凄く綺麗だ
身体を奪うなら、そこまで奪えよ
入れて出すだけの、幼稚なことしてねーでよ
まぁ、好きに生きろ
死ぬより辛いだろうな、その方がよ

振り向き、レイの元まで、歩いて行ったんだ

終始、黙ってたレイ

行こう、腹へったよ、中華街でも寄ってくか?

……………うん

小さく、返事をしたレイが
そっと、俺の腕に、自分の腕を絡めたんだ

先に行ってるわね、竜也

ミオさんが、そう言って、付いてきた

?、………

なによ、両手に華よ、不満?

反対側の俺の腕に、腕を絡めたミオさんだったんだ

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫